仮想通貨でテクニカル分析は効果なし!? 投資初心者が注意すべきことを解説

仮想通貨でテクニカル分析は効果なし!? 投資初心者が注意すべきことを解説

「Twitterで○○さんが『●●コインが値上がりする!』って言ってたから買ってみた」

このように投資判断を他人任せにしている方はいませんか?

 

インターネット上には「投資のプロ」や「専業トレーダー」を自称し、投資に関する情報発信をする人物が多く存在するのです。

特にSNSでは、チャートを使用したテクニカル分析で価格分析をし、「ビットコインはもうそろそろ上がる!」と価格予想をしているアカウントも見かけます。

 

とはいえ、

「テクニカル分析って難しそうだけど、投資で本当に必要なの?」

「なんだか損しそうで怖い」

と感じている方は多いでしょう。

 

この記事では、仮想通貨トレードにおいてテクニカル分析は本当に活用できるのかを考察した上で、仮想通貨初心者がトレードで注意すべきことを解説します。

 

最後まで読めば、初心者がどのようにトレードしていけば良いのか理解できますよ!

 

そもそもテクニカル分析とは?仮想通貨でもよく使用されるチャート分析法

テクニカル分析とは、過去から現在までのローソク足チャートの形を見て、今後の値動きを分析する方法のことです。

過去の値動きから導き出した規則性を参考に、未来の相場を予測します。

 

代表的なテクニカル分析方法は、下記の通り。

 

・移動平均線

・一目均衡表

・ボリンジャーバンド

・MACD

・RSI

 

いずれも相場のトレンド(値動きの方向性)や売買のバランスを調べる方法であり、仮想通貨だけではなく株式・投資信託・債券・コモディティなど多くの価格分析に活用できます。

出典:Tradingview

 

こちらはビットコインのチャートにボリンジャーバンドとMACDというテクニカル分析を表示させた画像になります。

多くの投資家は上記のような方法でチャートの形を調べ、値動きを検討しているのです。

 

仮想通貨ではテクニカル分析が機能しにくいので注意!

テクニカル分析はトレードの王道であり、多くの投資家が用いている手法であると解説しました。

しかし仮想通貨のトレードにおいて、テクニカル分析は機能しにくいケースが多いのです。

仮想通貨でテクニカル分析が困難な理由は、下記の2つ。

 

・値動きが荒い

・何がきっかけで値動きするか予測しにくい

 

それぞれ解説しましょう。

 

理由① 値動きが荒い

仮想通貨の値動きは大きく、前日比で10~30%動くケースも多いのです。

値動きの大きい銘柄では、テクニカル分析は機能しにくくなります。

なぜならテクニカル分析は、直近の値動きがチャート上に反映されるまでに時間を要するため。

 

例えば「移動平均線」というテクニカル分析方法では、一定期間における価格の平均値を表示します。

画像の黄色い線は9日間の移動平均線なので、9日間の価格の平均値を示しています。

 

移動平均線は相場の大きな流れを把握するのに適していますが、価格の急変に対応しきれないケースがあるのです。

仮に価格が高騰した場合、ローソク足の陽線はすぐに縦に長くなるでしょう。

一方で移動平均線の場合、9日間の平均値を示すため、価格の高騰に反応するまでにタイムラグが生じるのです。

 

以上のようにテクニカル分析は、値動きの大きい仮想通貨では機能しにくい点にご注意ください。

 

理由② 何がきっかけで値動きするか予測しにくい

もう一つの理由は、何がきっかけで大きく値動きするか予測にしくいため。

法定通貨や株式と比べると、仮想通貨の市場はまだ小規模です。

したがって、小さなきっかけで大きく値動きします。

 

例えば、過去に中国政府は仮想通貨に対して、様々な規制をかけてきました。

取引所やICOに対する規制が決定するたびに、仮想通貨市場は下落しています。

 

反対にエルサルバドルがビットコインを法定通貨にしたり、テスラ社が15億ドル相当のビットコインを購入したりした際には、大きく値上がりしました。

 

このように仮想通貨は様々な要因で上昇・下落しますが、その要因を事前に把握するのは不可能です。

 

仮想通貨の買い煽りをするインフルエンサーにも注意!

仮想通貨のトレードではテクニカル分析は機能しにくいとお伝えしました。

これから仮想通貨を始めようと考えている方は、「投資系インフルエンサー」にも注意してください。

 

インフルエンサーはSNSやブログで大きな影響力を持つ人物であり、時に特定の仮想通貨を推奨している様子が見られます。

例えばTwitterでフォロワー30万人を超えるイケダハヤト氏は、これまでに複数の仮想通貨を推しており、最近では「TITAN」という銘柄に関する情報を発信していました。

 

ところが2021年6月中旬、このTITANの価格は一日で約64ドルから0ドル近くまで暴落したのです。

 

上記した通り、仮想通貨は値動きが荒く、どんなきっかけで暴落するか誰にも分かりません。

いくらネット上で影響力を持つ人物とはいえ、仮想通貨の値動きを予測するのは不可能です。

そのため、買い煽りをするインフルエンサーには注意しましょう。

 

仮想通貨初心者は結局どうするべき?具体的なポイントを解説

ここまで仮想通貨投資における注意点について解説してきました。

それでは、これから仮想通貨を始めようと考えている初心者は、どのように行動すべきなのでしょうか。

 

押さえておくべきポイントを2つ解説しましょう。

 

ポイント① 少額からスタートしよう

仮想通貨投資は少額から始めるのをお勧めします。

もし始めから何十万もの金額を投資してしまうと、暴落した際の損失が大きくなるでしょう。

値動きの荒い仮想通貨に投資するなら、「無くなっても構わない」と思える金額からスタートするのが適しています。

 

ポイント② 他人の発言を真に受けず、自分で調べること

投資をしていると、気になったことをインターネットで調べる機会もあるでしょう。

その際に、インフルエンサーの発言に注意してください。

 

「●●コインは将来価格が高騰する!」

「今のうちに買わないと損をする!」

といったように、特定の銘柄を勧められても、真に受けてはいけません。

必ず自分でもリサーチし、投資しても問題ないかどうかを検討しましょう。

 

「投資のプロ」や「仮想通貨の専門家」を名乗っているインフルエンサーの中には、実績や経歴を公開していない人物もいるのです。

 

そのような信用性に欠けるインフルエンサーに騙されないように、最終的な投資判断は自分で行うようにしましょう。

まとめ

今回は仮想通貨投資初心者を対象に、注意すべき点について解説しました。

仮想通貨はテクニカル分析が機能しにくく、インターネット上では多くのインフルエンサーが特定の銘柄の買い煽りをしています。

 

大きな損失をしないようにするためには、少額から投資を始め、なおかつ自分でよく銘柄をリサーチするのがお勧めです。

 

これから仮想通貨を始めようと考えている方は、今回ご紹介した注意点を押さえつつ口座開設からスタートしてみてはいかがでしょうか。