新しい経済圏を作る!?NEMの特徴と今後の可能性を解説

新しい経済圏を作る!?NEMの特徴と今後の可能性を解説

「NEMってハッキングされた仮想通貨だし、危ないんじゃないの?」

NEMに対してこのような認識を持つ方は多いのではないでしょうか。

 

しかしNEM自体は将来性の高い仮想通貨の1つであり、2021年1月にはビットコインの速度を超えるブロックチェーンを提供しています。

NEMの価格も徐々に上がり始めているため、価値を再認識されていると考えられるでしょう。

 

とはいえ

「NEMがどういう仮想通貨なのかよく知らない」

「今後の将来性はあるの?」

と疑問に感じる方も多いと思います。

 

この記事では、NEMに関する基本的な知識や、今後の展望について解説しましょう。

最後まで読めば、NEMがどういう仮想通貨であるか理解を深め、投資判断の参考になりますよ!

 

 

NEMと仮想通貨XEMの基礎知識

まずはNEM(ネム)に関する基本的な内容を解説します。

 

シンボル XEM
ローンチ日 2015年3月
開発者 UtopianFuture
発行枚数 8,999,999,999XEM
時価総額 370,432,990,010円
時価総額ランキング 49位
コンセンサスアルゴリズム PoI(Proof of Importance)
公式サイト https://www.nem.io/
Twitterアカウント https://twitter.com/NEMofficial

(※2021年5月10日時点での情報です)

NEMという言葉は、一般的にコミュニティやブロックチェーンの総称として使われます。

そしてブロックチェーンで使用される仮想通貨がXEMです。

 

NEMのブロックチェーンで採用されているアルゴリズムは、PoI(Proof of Importance)。

このアルゴリズムは、コミュニティへの貢献度が高い人ほどブロック生成権を得られる仕組みです。

 

貢献度の指標となるのは、XEMの保有量やネットワークの参加期間・取引回数など。

 

【新しい経済圏の形成を目指す】NEMの特徴3点 

NEMの目標は、新しい経済圏を作ることです。

 

NEMという名称は「New Economy Movement(新しい経済活動)」の略であり、コミュニティ参加者はブロックチェーンを利用して様々な経済活動に参加できるのです。

 

ここではNEMの代表的な特徴を3つ解説します。

 

①独自通貨「モザイク」を発行できる

NEMのブロックチェーンを利用すれば、「モザイク」と呼ばれる独自通貨を発行できます。

 

モザイクはNEMで発行できる通貨の総称であるため、XEMもモザイクの一種です。

NEMの参加者は自由にモザイクを発行し、自分たちのコミュニティで価値のやり取りができます。

 

②独自のブロックチェーン「mijin」を利用できる

NEMのブロックチェーンはパブリックブロックチェーンであり、誰でも参加可能です。

加えてNEMのブロックチェーンを活用すれば、「mijin」と呼ばれるプライベートブロックチェーンを構築できます。

 

プライベート型のブロックチェーンはネットワーク参加者を限定できるため、企業内・企業間向き。

金融を始めとした多くの分野での活用が期待されています。

 

③カタパルト(大型アップデート)されている

NEMはカタパルトと呼ばれる大型アップデートをし、新たなプラットフォームであるシンボル(Symbol)をローンチしました。

このアップデートにより送金スピードが上がり、セキュリティは改善されています。

 

カタパルトについての詳細は後述します。

 

 

 

「XEMってハッキングされているし、危険なんじゃない?」という誤解

2018年1月、国内取引所コインチェックは外部のハッキングを受け、580億円相当のXEMが流出されました。

このハッキング事件をきっかけに、「XEMって危ないんじゃない?」と感じた人は多いでしょう。

 

しかしハッキング事件は取引所のセキュリティの不十分さが招いた結果であり、XEM自体には問題ありません。

 

銀行や証券取引所を始めとして、資産の集まるところは悪意ある人物に狙われやすいもの。

資産自体に問題があるわけではなく、資産を守り切れなかった取引所に問題があったのです。

 

もちろん、ハッキングのリスクを確実に回避できる取引所は存在しません。

したがって投資家は、自分の資産を守るためにより安全な取引所を利用したり、自分のウォレットで資産を管理したりする工夫が必要になります。

 

XEMの値動きについて

これまでのXEMの値動きを振り返ってみましょう。

 

出典:zaif|xem/jpy

 

こちらはXEMと日本円の通貨ペアの週足チャートです。

2018年にかけて徐々に値上がりしていますが、そこからは下落し続けていますね。

 

下落し始めたのは、上記したコインチェックのハッキング事件が影響していると考えられます。

 

しかし2020年末以降、XEMの価格は再び上昇し始めているのか分かります。

これはNEMの大型アップデートであるカタパルトの影響と思われます。

 

カタパルトで誕生したシンボルとは

それではカタパルトによってどのように機能が改善されたのでしょうか。

ここではカタパルトで誕生したプラットフォームであるシンボルについて解説します。

 

シンボルの特徴は下記の3つ。

 

①取引速度の速さ

②安全性の強化

③実用的な機能

 

それぞれ解説します。

 

①取引速度の速さ

シンボルの取引速度は毎秒60件以上の取引を処理できます。

それに対してNEMでは毎秒2件の取引を処理しているので、アップデートによりトランザクションの処理速度が改善されたと分かります。

 

②安全性の強化

シンボルではマルチシグが採用されています。

マルチシグとは、トランザクションの承認のために複数の署名が必要になる機能。

 

多くのネットワーク参加者によりチェックされるため、セキュリティが高めです。

③アグリゲートトランザクションを採用

シンボルでは、アグリゲートトランザクションが採用されています。

アグリゲートトランザクションとは、一度に複数の取引を可能にする機能を指します。

 

例えばブロックチェーン上で有料データの取引をするとしましょう。

 

通常の取引では、有料データの引き渡しと代金の支払いが別々に行われますね。

取引をする二者のうち一方がデータを受け取り、その後に受け取った側は相手に代金を支払います。

しかしこのやり方は、受け手によってデータを持ち逃げされるリスクが想定されます。

 

アグリゲートトランザクションを利用すれば、このようなリスクを回避できるのです。

シンボルでは、有料データの引き渡しと代金の支払いを同時に行えるので、データを持ち逃げされる心配がありません。

 

このように納品物の引き渡しと決済を同時にできるため、シンボルは様々な分野での利用が期待されているのです。

 

まとめ 

今回はNEMについて解説しました。

NEMは新しい経済圏を作るのを目指しており、様々な企業・団体がNEMのネットワークを利用して経済活動に参加できます。

 

さらにカタパルトによって、新たなプラットフォームであるシンボルもローンチされ、今後は広い分野で利用される可能性があります。

 

様々なところでNEMが利用されれば、XEMの価値はさらに上がるかもしれません。

 

購入を検討している方は、ぜひ取引所を利用して少額からXEMを手に入れてみるのをお勧めします。