リップルとは?意外と知られていないリップルの基礎知識を解説
- 2021.04.04
- 仮想通貨
リップル社が発行するXRPは、仮想通貨の時価総額ランキングで上位に入る人気通貨。
そんな人気通貨のXRPですが、どのような仮想通貨なのかは意外と知られていないのです。
例えばXRPには、ブロックチェーンが使われていません。
「XRP Ledger」と呼ばれる分散型台帳技術が使われているのです。
このXRP Ledgerのおかげで、XRPは高速送金・低コストの手数料を実現させています。
今回はXRPの基本的な仕組みやメリット・デメリットについて解説します。
この記事を最後まで読めば、XRPやリップル社について理解を深められ、より将来性を感じられるようになるでしょう。
リップルを学ぶ前に知っておきたい仮想通貨の基礎知識
XRPについて解説する前に、仮想通貨の基礎的な仕組みについておさらいしましょう。
そもそも仮想通貨とは、ネット上で発行される通貨のことです。
特徴は下記の3点。
- 誰でも発行できる
- 世界中で使用できる
- 管理主体がいない
1つ目は、誰でも仮想通貨を発行できる点です。
仮想通貨は「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型台帳技術を使用しています。
その技術を利用すれば、誰でもネット上で仮想通貨を発行できるのです。
2つ目は、世界中で使用できる点。
もしあなたが海外旅行先で買い物をする場合、日本円を現地の通貨に両替しなくてはなりません。
ところが仮想通貨であれば、決済手段として導入している店であれば両替の必要なく利用できます。
3つ目は、管理主体がいない点です。
電子マネーであれば、取り扱う企業・団体が取引を管理します。
例えばSuicaならJRが管理し、Edyなら楽天が管理していますよね。
それに比べて、仮想通貨には特定の管理主体がいないのです。
仮想通貨はブロックチェーン上で管理されます。
ブロックチェーンは不特定多数のネットワーク参加者の力で稼働しており、その参加者全員で管理する仕組み。
つまり仮想通貨の管理人は、特定の誰かではなく、世界中のネットワーク参加者全員なのです。
リップル(XRP)とは?これだけは知っておきたい基礎知識
リップル社が開発した仮想通貨「リップル(XRP)」も、仮想通貨の一種です。
ただしXRPは他の仮想通貨と異なり、ブロックチェーンを利用していません。
リップル社が採用しているのは「XRP Ledger」であり、ブロックチェーンとは異なる分散型台帳技術です。
XRP Ledgerではブロックチェーン同様、ネットワークの参加者が仮想通貨の取引を承認し、取引データを記録します。ブロックチェーンの場合、誰でもこの承認作業に参加可能です。
ところがXRP Ledgerでは、承認作業に参加できるのはリップル社の関係者のみ。
それ以外の人物はXRP Ledgerの承認作業を行えないのです。
リップルのメリット2点
リップル社はブロックチェーンではなくXRP Ledgerを採用していると解説しました。
ここではXRP Ledgerを利用するメリットを2つ解説します。
①送金速度が速い
他の仮想通貨と比べて、XRPは送金速度が速めです。
なぜならリップル社が利用するXRP Ledgerでは、限られた人物だけで承認しているため。
他の仮想通貨が使用するブロックチェーンでは、取引を記録するために多くの参加者による承認が必要になります。
一方でXRP Ledgerの場合、承認する人数が限られているので、取引を記録する時間を大幅に省けるのです。
下記の画像をご覧ください。
出典:ripple|How XRP Stacks Up Against Other Digital Assets
こちらはリップル社が公開している情報です。
Scalabilityのところを見てみましょう。
Scalabilityとは、1秒ごとに処理する取引数を示しています。
BTC(ビットコイン)とETH(イーサリアム)は16取引、LTC(ライトコイン)は56取引ですね。
それに対してXRPは1500取引と大きな差があります。
次にSpeed(送金速度)を見てみましょう。
BTC45分、ETH4.49分、LTCは12分、そしてXRPは3.3秒でした。
送金速度も他の仮想通貨より速いことが分かります。
このようにXRPは独自の分散型台帳技術を利用しており、送金速度に優れているのです。
②手数料が安い
XRPは送金手数料が安い強みもあります。
上記したリップル社のデータをもう一度ご覧ください。
送金手数料は、
- BTC 1.88ドル
- ETH 0.46ドル
- LTC 0.12ドル
- XRP 0.0004ドル
でした。
他の仮想通貨よりもXRPの送金コストが低いと分かるでしょう。
XRPの手数料が安い理由は、ブロックチェーンと比べてXRP Ledgerはシンプルな仕組みであるため。
ブロックチェーンでは、取引を承認すれば報酬として仮想通貨を受け取れます。
ブロックチェーンの参加者は、報酬を獲得するために競争をするのです。
つまり複数の参加者同士で競争し、勝った人物だけが承認作業できるシステムになります。
しかしXRP Ledgerでは、承認できる人物が始めから決まっているため、取引記録に余計な工数を必要としません。
そのようなシンプルなシステムであるため、手数料を安く抑えられるのです。
リップルのデメリット2点
XRPに関するデメリットについても押さえておきましょう。
①中央集権的である
リップル社はXRP Ledgerを採用しており、ネットワークに参加できるのはリップル社の関係者のみ。
それに対して他の仮想通貨には、参加要件がありません。
このことからリップル社は「中央集権的である」と批判されがちです。
中央集権的な体制では、管理者による不正行為が懸念されるでしょう。
XRPの取引承認者はリップル社の関係者であるため、自分たちにとって有利な取引のみ承認し、不利な取引を不承認にするのも可能になります。
XRP利用者にとって、こうした懸念を完全に払拭するのは困難でしょう。
②リップル社倒産のリスク
リップル社の倒産により、XRPが暴落するリスクもあります。
上記の通り、XRPの取引承認に携わるのはリップル社の関係者。
そのため、仮にリップル社が倒産すれば、取引を承認できなくなり、XRPをやり取りできなくなるのです。
XRPを取引できなくなれば、通貨として価値を失うでしょう。
したがって今後のリップル社の課題は「分散化」であるといえます。
XRP Ledgerのネットワークに参加できる範囲を拡大すれば、中央集権的な側面は弱まり、倒産リスクを軽減できるでしょう。
リップルは国際送金の手段として期待されている
メリット・デメリットについて解説したところで、XRPの将来性についてお伝えします。
XRPは今後、国際送金の代替手段となる可能性があるのです。
送金速度が速く、手数料も安いため、従来より低コストで送金できると期待されています。
既に世界中の金融機関や決済業者とリップル社は提携しており、XRPを使用した実証実験が進められているのです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、リップル社と仮想通貨XRPについて解説しました。
他の仮想通貨とは異なり、XRPではブロックチェーンが使われていません。
リップル社が採用しているのは、XRP Ledgerという独自の技術。
XRP Ledgerでは取引承認者を一部に限っているため、送金速度を速め、手数料を安くできるのです。
そのため、今後の国際送金の代替手段として期待されています。
XRPの将来性を感じた方は、ぜひ取引所でXRPを購入しているのをお勧めします。
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