リップルの価格はどうなる?未来を読み解く3つのポイント

リップルの価格はどうなる?未来を読み解く3つのポイント
リップル社が発行したリップル(XRP)は、海外送金を目的に作られた仮想通貨です。
日本ではリップルをガチホ(長期保有)する人が多くリップラーと呼ばれています。
2017年の年末から年始の400円代まで一気に駆け抜け伝説となりイナゴ天井を作りました。
当時、コインチェックの出川CMで購入した人たちは暴落を経験し出川組と呼ばれています。
3年ほど辛酸をなめ2020年11月に復活するかと思いきや米SECショックによりまたも暴落
これを耐えて

Flare Network、XRP(リップル)保有者へのSparkトークンスナップショット

をまたいだ真のリップラーたちがたくさんいます。

そして2021年、パンプ祭りと謳われたイベントで見事にパンプしてまたも暴落しました。
期待と裏切りを数多く経験してきたリップラーはまぎれもなくMです(笑)
筆者も資金を大きくするキッカケ、仮想通貨を取引するキッカケになったとても好きな通貨です。
大量保有後、売りまた少し購入したり自分が持っていない時に価格が上がると他のコインと違う嫉妬を覚えます。
実際にリップル社は、世界中の多くの銀行や決済業者と提携してきました。
例えば海外であればバンク・オブ・アメリカアメリカン・エキスプレス
国内であれば住友SBIネット銀行みずほ銀行、そしてりそな銀行が挙げられます。
このように様々なところで活用され始めているXRPですが、将来的に価値は上がっていくのでしょうか?
この記事ではXRPの特徴と、今後の価格を考える上で大切なポイントを3つ解説します。
最後まで読めば、XRPの値動きについて注意すべき点を押さえられ、今後の重要ニュースを理解しやすくなるでしょう。

これだけは押さえておきたい!リップルの特徴2点

はじめに、仮想通貨XRPの基本的な情報をお伝えします。
発行日 2013年2月
発行枚数 1000億XRP
発行者 リップル社(Ripple Inc)
承認アルゴリズム PoC(Proof of Consensus)
時価総額ランキング 7位(2021年3月時点)
公式サイト https://ripple.com/
公式Twitterアカウント https://twitter.com/Ripple
XRPの大きな特徴は、下記の2点。
  • 海外送金の問題を解消するために発行された
  • 中央集権的な側面がある
それぞれ解説します。

リップルは従来の海外送金における問題解決を目指す

仮想通貨XRPは、従来の国際送金の問題を解消するために作られました。
現在の国際送金は着金までに時間を要するだけではなく、送金手数料が高めです。
例えば日本からアメリカへ10万円送金するとしましょう。
楽天銀行の海外送金シミュレーターで確認すると、手数料で3750円かかり、着金までに1~3営業日かかります。
海外送金時に高い手数料と時間がかかる理由は、コルレス銀行と呼ばれる金融機関を仲介しているため。
日本からアメリカへ送金する場合は、下記の通り2つのコルレス銀行を経由します。
送金する銀行→日本側のコルレス銀行→アメリカのコルレス銀行→受け取る銀行
このように国際送金時には仲介者が必要になります。
一方でXRPを活用すれば、送金銀行と受け取り銀行を直接つなげられるのです。
2つの金融機関が直接やり取りできれば、仲介者は不要ですので、送金手数料が安くなります。
加えてXRPは送金時間が早め。
国際送金に1~3営業日かかるのに対して、XRPであれば1分以内に送金できるのです。
以上のようにXRPを活用すれば、従来の国際送金の問題をクリアできます。

リップルは中央集権的?

仮想通貨XRPは「中央集権的だ」と批判されがちです。
なぜならリップル社が多くのXRPを保有しており、XRPの取引処理もリップル社が指定した承認者が行っているため。
多くの仮想通貨には管理者がおらず、取引の承認作業に参加するための条件もありません。
例えばイーサリアムには開発者がいますが、特定の管理者は存在しないのです。
さらにブロックチェーンの承認作業には誰でも参加できるため、イーサリアムは非中央集権的なシステムといえます。
それに対して、リップル社は発行済みのXRPのうち約50%を保有していた上に、XRPの取引における承認作業に加われる人物が限られています。
したがってXRPは中央集権的な側面が強めなのです。
しかし2017年12月、リップル社は保有するXRPのうち9割を別の機関に預け、市場に流通しないようロックアップしています。
そのため、以前よりも中央集権的な側面は弱まっているでしょう。

2か月で16.5倍も価格が高騰したリップル

海外送金の代替手段として期待されているXRPですが、どれほどの価格なのでしょうか。
これまでのXRPの価値を確認してみましょう。
出典:tradingview|XRPUSD
こちらはXRPと米ドルの月足チャートです。
チャートを確認すると、2017年から2018年にかけて最も価格が上昇していますね。
2017年11月に約0.2ドルだったXRPは、2か月後に約3.3ドルになり、およそ16.5倍高騰しました。
しかし2018年初期に仮想通貨バブルが崩壊し、暴落します。
そこからは低い価格帯で推移しますが、2020年末にかけて再び上昇し始めました。

リップル訴訟問題により価格に影響?

XRPの価格に影響を与える大きな要因の1つが「リップル訴訟問題」です。
リップルが訴訟を起こされた理由と、その影響について解説します。

なぜリップル社は訴訟を起こされているのか

2020年12月、SEC(米国証券取引委員会)はリップル社に対して訴訟を起こしました。
SECは、
「正式に有価証券の登録をしていないにもかかわわらず、リップル社は仮想通貨XRPを販売し利益を得ている」
と主張しており、リップル社が証券法に違反していると指摘しています。
それに対してリップル社の関係者はSECに意義申し立てをし、訴状の取り下げを要求しました。

リップル訴訟問題により価格が乱高下

リップル訴訟前の2020年11月、リップルは新たなネットワークである「Flare Networks」のローンチを取り決めました。
Flare Networksで用いられる独自トークン「Spark」のエアドロップに伴ってXRPが購入され、11月に大きく値上がりしています。
しかし翌月12月、リップル訴訟問題が発生しました。
訴訟問題を受け、仮想通貨取引所の中にはXRPの取引・入金を停止。
そのため2020年12月、XRPは一時下落する様子を見せました。
もう一度XRPのチャートを見てみましょう。
出典:tradingview|XRPUSD
チャートを確認すると、11月から12月にかけてXRPは乱高下していますね。
Sparkトークン発行と、訴訟問題による影響と考えられるでしょう。

今後リップルはどうなるの?価格を読み解く3つのポイント

XRPに投資している人にとっては、今後の価格がどうなるか心配ですよね。

SECの訴訟で不安視されているリップル社ですが、今後の値上がりを期待できる要素もあります。

詳しく解説しましょう。

ポイント① 訴訟の結果により価格が変動?

訴訟の結果が、XRPの価格に影響を与える可能性はあるでしょう。
SECが訴訟を取り下げたり、リップル社が勝訴すれば再びXRPは値上がりすると考えられます。
反対にリップル社が敗訴し、運営停止になれば暴落するかもしれません。
そのためXRPに投資している方は、今後のリップル訴訟問題に関する情報をこまめにチェックするのをお勧めします。

ポイント② DeFi市場への参加で期待上げする可能性も

訴訟問題で雲行きが怪しいリップル社ですが、値上がりを期待できる要因もあるのです。
その要因の1つは、上記したFlare Networks。
Flare Networksはリップルのネットワーク上にスマートコントラクトを導入する取り組みです。
スマートコントラクトが導入されれば、リップル社のDeFi(分散型金融)市場参加が期待できます。
DeFiは2019年ごろから徐々に流行し始め、主にイーサリアムのブロックチェーン上でアプリが構築されています。
DEXや流動性マイニングを始めとして、様々な金融サービスが提供されているのです。
もしリップル社がFlare Networks上でDeFiアプリを構築すれば、XRPの期待は高まり、値上がりする可能性があります。

ポイント③ リップルネットワーク拡大による価格上昇

大企業がXRPを導入すれば、XRPの値上がりを期待できます。
例えばGoogleの子会社「Google Ventures」は、2014年にリップル社に出資しました。これによりリップル社は注目され、XRPも将来性のある仮想通貨の1つとみなされてきたのです。
今後、AmazonやFacebook、そしてAppleのような大企業がリップル社と提携したり、XRPを導入したりするかもしれません。
加えて、新たな金融機関や決済業者が国際送金のためにXRPを取り入れれば、さらにリップルのネットワークは拡大します。
利用される機会が増えれば、XRPの価値は上がるでしょう。

まとめ

リップル社が発行したXRPは、従来の国際送金の問題を目指す仮想通貨です。
Googleの子会社による出資や、世界中の金融機関・決済業者との連携により、価値を高めてきました。
SECの訴訟問題により、XRPの価格暴落を懸念する声もありますが、XRPは将来性の高い仮想通貨です。
国際送金の代替手段として活用の幅が広がる可能性もありますし、リップル社がDeFi市場に参入することも期待されています。
XRPに興味のある人は、ぜひ取引所で口座開設し、購入してみてはいかがでしょうか。