FIRE達成のために資産運用は必要なのか？最適な運用方法について解説

最近話題の「FIRE」ですが、FIRE達成のために資産運用は必要なのでしょうか？

「FIRE達成するには、どれくらいの資金が必要なの？」

「FIRE達成に最適な資産運用は？」

このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。

1千万円までの貯金であれば、固定費削減＋副業などの収入増だけでも十分に達成可能ですが、FIRE達成には最低5千万円以上の資金が必要です。

そのため資産運用との組み合わせは必須となるでしょう。

この記事ではFIRE達成のために「最適な資産運用方法」について解説したいと思います。

最後まで読めば、FIRE達成だけでなく、資金を効率的に増やしていく方法についても学べる内容としています。

まずは、ご一読下さい。

FIREを達成するための資金額はどれくらい必要なのか？

FIREを達成するために必要な資金額は、家族構成など毎月の必要生活費によって違ってきます。

独身者の必要生活費を月15万円とした場合、4人家族では月30万円程度は必要となるでしょう。

仮に株の配当率3～4%とした場合、独身者のFIRE必要資金額は約4,500～6,000万円です。

4人家族の場合では、約9,500～1億2,000万円もの資金が必要となります。

やはりFIRE達成には最低5千万円程度の資金が必要

前回記事にてご紹介した「サイドFIRE」であれば、副業で収入を得ながらFIRE達成を狙うためFIRE達成の必要資金を半分程度まで抑えることができます。

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それでも4人家族の場合、最低5千万円程度の資金は必要でしょう。

少しでも早くFIREを達成するためには、必要資金を最短で貯める必要があります。

夫婦の方であれば共働きによるダブルインカム（2つの収入源）で収入を増やし、さらに資産運用で資金を増やしていく方法が最も効率的ではないでしょうか。

またサイドFIREのメリットは好きな仕事を副業に選ぶことで、ストレスなく仕事を続けられるところです。

夫婦共働き（ダブルインカム）＋サイドFIRE（副業）の選択がFIRE達成に向けた、より現実的な手法となるでしょう。

短期でのFIRE達成はリスクが大きい？

約5千万円の資金を短期で獲得するには、ハイリスクな集中＆レバレッジ投資しか方法はないでしょう。

リスクを上げれば達成する可能性はゼロではありませんが、その分失敗する確率も高くなります。

FIREをより確実に達成するには、10～20年の長期スパンで資金を貯めるべきでしょう。

そのため資産貯蓄途中での資産運用の失敗は挽回が困難となるため、より安定的な資産運用を選択する必要があります。

FIRE達成に向けた資金の貯め方について。資産運用は必要なのか？

資金を効率的に増やす方法は、単下記3点に集約されます。

①    支出を減らす（節約、倹約）

②    収入を増やす（ダブルインカム、副業など）

③    資産運用などで資産を増やす（株式、投資信託、FX、仮想通貨、不動産投資など）

1千万円以下の貯金であれば、支出削減＋収入増だけでも十分に達成可能です。

ただし1千万円以上の資金確保となると、時間的制約もあり資産運用の活用は不可欠となります。

問題は資産運用途中での失敗を避けられるかどうかにあるため、より安定的な資産運用の選択がFIRE成功への鍵となります。

具体的な資産運用方法

それでは、FIRE達成に適した資産運用について解説したいと思います。

①株式投資

株式投資でFIREを達成するには安定的な配当収入（＝不労所得）を得る必要があります。

株価や配当は会社業績に連動するため、個別銘柄への集中投資は避けるべきでしょう。

業績悪化などのリスク回避のため、複数銘柄への分散投資が基本となります。

また高配当銘柄を選ぶ方が配当金は増えますが、せっかく配当金を受け取っても株価が購入時の半分になれば、トータルでは大幅な損失となります。

そこで、高配当銘柄でも極力、時価総額が大きい銘柄を選ぶのをおすすめします。

時価総額＝株価（時価）×発行済み株式数です。

株価が高く、発行済み株式数が多いほど、時価総額は大きくなります。

時価総額の大きい銘柄ほど、会社の規模も大きく業績も安定しており、急激な価格変動が少ない傾向にあります。

②投資信託＋つみたてNISA（インデックス投資）

最も安定感のある資産運用はインデックス投資ではないでしょうか。

インデックス投資とは世界株式分散投資のことです。

将来的に世界人口は増え続ける見通しであり、それに伴い世界経済も拡大し続けるというファイナンス理論に基づいた資産運用になります。

加えて、つみたてNISAによる毎月の積み立て投資を加えることで、より安定した資産運用が期待できます。

またNISA口座（少額非課税制度）を利用して取引した場合、売却益や配当益に課税される約20%の税金が非課税対象となります。

FIRE達成の資金確保のためにNISAを使わない手はないでしょう。

ただしNISAには運用期間が決められていますので、FIRE資金を貯めるまでの手段として考えて下さい。

運用期間終了後は他の金融資産に乗り換えたり、一度利益確定した上で投資し直したりする必要があります。

③FX、仮想通貨

FX（為替取引）、仮想通貨は共に証拠金取引となります。

証拠金取引とは、証拠金（＝少額の保証金）を運用会社に預託することにより、少額資金で大きな金額の取引が可能となります。

いわゆるレバレッジ取引です。

仮に証拠金＝10万円の場合、レバレッジが10倍であれば100万円までの取引が可能となり、少額資金で大きな金額の取引ができるため、成功した場合の利益額が大きくなります。

早期に資産を確保するには有効な手段ではありますが、その反面、失敗時の損失額も大きくなるので、注意が必要です。

仮想通貨の場合は、レバレッジ取引だけではなく現物取引も可能ですが、仮想通貨は値動きが大きめであるため、いずれにしてもリスクは高め。

FIRE達成には安定した資産運用が望ましいため、FXや仮想通貨は不向きと言えるでしょう。

④不動産投資

不動産取引もFXや仮想通貨と同様のレバレッジ取引の一種となります。

自己資金300万円で銀行から3,000万円の融資を受けて、3,300万円の不動産物件を購入します。

銀行からの融資は一種のレバレッジと言えるでしょう。

不動産物件の家賃が収入源となり、毎月の銀行への返済や経費を引いて残った金額が利益となります。

FXや仮想通貨で成功するには、将来の価格を予測する必要があります。

一方、不動産投資は将来の予測ではなく、物件の現状分析することが成功する鍵となります。

不動産投資は努力した分だけ成功する確率は高くなる特徴があります。

資金を早期に大きく増やすには、レバレッジ取引は有効です。

FXや仮想通貨と違う点は、不動産価格や家賃が暴落するリスクは少ないと言うことです。

よってFIRE資金を貯める手段として不動産投資は適していると言えるでしょう。

ただし不動産投資をおこなうには専門的な知識が必要です。

投資を始める前に、必ず不動産投資に関して勉強することをおすすめします。

まとめ

FIRE達成には、最低5千万円程度の資金が必要となります。

少しで早いFIRE達成には効率的に資金を貯めていく必要があります。

資金を効率的に増やす方法は以下の3点です。

①  支出を減らず（節約、倹約）

②  収入を増やす（ダブルインカム、副業など）

③  資産運用などで資産を増やす（株式、投資信託、FX、仮想通貨、不動産投資など）

支出削減＋収入増だけでも、ある程度までの貯金は可能です。

ただし約5千万円以上の資金確保となると、時間的制約もあり資産運用の活用は不可欠でしょう。

またFIRE達成の資金確保には10～20年スパンの長期で考える必要があります。

資産貯蓄途中での資産運用の失敗は挽回が困難なため、より安定的な資産運用を選択する必要があります。

FIRE達成に適した資産運用は以下になります。

①株式投資（高配当＆時価総額の大きい銘柄への分散投資）

②投資信託＋つみたてNISA（インデックス投資）

③不動産投資（ただし投資開始まえの専門知識勉強は必須）

FIRE達成までには長い時間を要します。

より安定的な資産運用の選択がFIRE成功への鍵となります。