最近、話題のFIREとは?独身は有利?早期リタイア達成する条件について
- 2021.09.24
- つぶやき
最近、「FIRE」という言葉が大きな話題となっています。
FIREとは「経済的自由を手に入れて、早期に会社を辞め人生を謳歌しよう」という考えです。
これまでの早期リタイアのイメージは、定年60歳を前にして、子育ても終わり、ある程度の貯金もできたので退職金をもらって、少し早めに退職するといった印象でした。
しかしFIREの考えでは30代~40代での超・早期リタイアも視野に入っており、これまでの早期リタイアとは大きく異なります。
今、話題のFIREですがFIREを達成するための手法などについては多くの書籍が出版されています。
とはいえどの本を読み、どのようにFIREを始めれば良いのかわからない方が多数ではないでしょうか。
また本を読んだからと言って、誰もがFIREを達成できる訳でもありません。
そこで、この記事ではFIREの概要、FIREは独身の方が有利かなど、FIREに関する疑問や達成条件などについて詳しく解説します。
具体的には
・FIRE(ファイア)とは?
・FIREの注意点。
・FIRE達成するための条件とは?
・独身の方がFIRE達成には有利?
・さらに倹約、副業でFIRE達成はより現実的に。
の順番で紹介していきます。
この記事は5分程度で読めますし、
FIREに関する基礎的な知識や疑問などについて理解していただける内容になっています。
まずは、ご一読下さい。
FIRE(ファイア)とは?
最近、FIRE(ファイア)という言葉が話題となっていますが、FIREとはどの様な意味なのでしょうか?
米国発祥の言葉で「Financial」「Independence」「Retire」「Early」の4つの単語の頭文字をとってFIREとなっています。
前半の2文字は「Financial」「Independence」=”経済的自立”
後半の2文字は「Retire」「Early」=”早期リタイア”を意味します。
4つの単語を合わせて「経済的自立による早期リタイア」を目指すという意味で使われています。
早期リタイアのイメージは、定年60歳を少しでも早く退職するといった印象が強いですが、FIREの場合は30代、40代での実現を目指しているというのが特徴です。
「自分の時間を大切にして生活すること」を望んで、早期に会社を辞めてリタイアするのを目標にする人達が増えています。
FIREの注意点
FIREで注意したい点は「セミリタイヤ」や「FIRE」の話題が多くなるのは、株高などの好景気と時期が重なる場合が多いというところです。
不景気では会社を辞めて不労所得だけで生きていこうと考える人は、僅かでしょう。
なぜなら、再び仕事を見つけて働こうと思っても就職先が見つからないことを懸念するため。
現在、FIREを達成している人で好景気期間中の短期でFIREを達成した人は、ほとんどいないと思います。
その理由としてはFIRE達成には、経済的自立を獲得するための資産を蓄える必要があり、長い時間を要するためです。
リーマンショックの時期に底値になった不動産物件を買って、現在FIREを達成している人が多くいることを良く聞きます。
したがって、これからFIREを目指す方は不景気を経験し、好景気の波に乗ってFIREを達成するくらいの長い時間軸で考えておく必要があるでしょう。
FIRE達成するための条件とは?
それでは、どうすればFIREを達成できるのでしょうか。
その条件は、
- まずは経済的自立を達成すること
- 経済的自立を達成するために必要な資産を確認
の2つです。それぞれ見ていきましょう。
条件①まずは経済的自立を達成すること
FIRE達成には、経済的自立を達成することが大前提となります。
まず経済的自立とは、どのような状態を指すのでしょうか?
それは「資産からの収入(不労所得)>生活資金」です。
この状況を達成すれば、働かなくても暮らしていける経済環境に到達できます。
株など金融商品からの配当金が月10万円あって、生活費が月10万円であれば、経済的に自立していると判断できるでしょう。
条件②経済的自立を達成するために必要な資産を確認
それではFIREを達成するために、どれくらいの資産が必要なのか試算してみたいと思います。
<家族4人の場合>
4人家族の場合で、生活費を月20万円と仮定します。
その場合、年間の生活費は240万円ですので、株などの配当金で賄うとするなら、配当率3%で資産は約8,000万円必要となります。
<独身の場合>
独身の場合、生活費は少なくなります。
月10万円で仮定すると、年間で120万円ですので、同じく株などの配当金で賄おうとした場合、配当率3%で約4,000万円必要となります。
資産を8,000万円貯めるのは、ハードルが高いですが、4,000万円であれば達成可能な範囲ではないでしょうか。
毎月の必要生活費が多いほど、必要資産額は増えることになります。
独身の方がFIRE達成には有利?
もうお気づきかもしれませんが、FIRE達成するには毎月必要な生活費が少ないほど有利になります。
生活費を抑えることで必要な資産額も少なくなりますので、FIRE達成までのハードルは下がります。
そのため既婚者に比べ生活費の少ない独身者が有利になるのです。
またFIRE達成までの最短ルートは、いかに早く必要資産を貯めるか次第です。
その資産を最短で貯めるための方法は、単純ですが下記の3点が王道です。
- 支出を減らす(倹約して生活費を下げる)。
- 収入を増やす(副業など)。
- 貯めた資金を資産運用で増やす(インデックス投資や高配当株投資など)。
さらに倹約、副業でFIRE達成はより現実的に
実はFIREにも色々な種類があります。
ここでは最も達成しやすい「Lean FIRE」について解説します。
Lean FIREの「Lean」とは、「無駄のない」「効率的な」「引き締まった」という意味になります。
現状の生活費をさらに抑えれば、FIRE達成のための資産総額を下げることができます。
例えば、これまでの生活費が月15万円の場合、様々な倹約により生活費を月10万円まで削減できた場合、その時の生活費は年120万円です。
株式投資での配当を3%とした場合、資産が4,000万円あればLean FIRE達成が十分可能です。
(計算例:4,000万円×3%=120万円/年)
総資産を約4,000万円を貯めるには、
- 年間100万円~150万円を貯蓄及び投資に廻す。
- 現実的な利回り3%~7%で運用する(インデックス投資や高配当株投資)。
- 約15年程度で達成可能です。
頑張れば達成できそうなレベルではないでしょうか。
また、おすすめしたいFIREとして「サイドFIRE」があります。
サイドFIREのサイドとは、サイドビジネス(=副業)をすることです。
資産が少なく不労所得が足りない部分を副業収入で補うという考え方です。
資産額が少なくても、早期リタイアが可能となります。
また副業といっても、自分な好きな仕事をすれば良いので、好きな事に集中できたり、また嫌な時は直ぐに辞めることもできます。
サイドFIREのメリットは会社員を続けるよりもストレスが少なく自由な時間も増えて、また好きな仕事で収入を得られるところにあります。
現実的にFIRE達成可能なサイドFIREを始める人が増えてます。
まとめ
FIREの意味は「経済的自由を手に入れて、早期に会社を辞め人生を謳歌しよう」という考えです。
これまでの早期リタイアのイメージは、定年60歳を少しでも早く退職するといった印象が強いですが、FIREの場合は30代、40代での実現を目指しているというのが特徴です。
誰にでも達成できそうに思うかもしれませんが、実際はかなり違います。
FIREを達成するには、下記3点について綿密な計画と実行が必要です。
① 経済的自立を手に入れる(資産の確保)。
② 生活費などの支出削減(独身の方が有利)。
⇒支出を抑えれば、FIRE達成のための資産総額を下げられる。
③ さらに倹約と副業することでFIRE達成がより現実的に。
⇒資産が少なくても、早期リタイアが可能。
またFIRE達成には経済的自立を獲得するための資産を蓄える必要があり、長い時間を要することを思えておきましょう。
闇雲に行動しても、目標達成には近づきません。
繰り返しになりますが、FIRE達成には綿密な計画と行動力が必要です。
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